ここでは、一般的な教科書どおりの予防薬の説明をします。
ですので、無農薬、減農薬で育てたいとお考えの方には不向きです。
私の場合、無農薬・減農薬で育てたいという思いはあるものの、性格がズボラなので、こまめに手入れすることができず、被害が広がってから「どうしよう。。。」と思うことが常でした。
という訳で、無農薬・減農薬を目指しつつも、仕方がない時は農薬も使う。というスタンスです。最近、ちょっと目覚めてきているので、徐々に方向転換していく可能性があります。
バラがかかる病気
コクテン病(黒星病)
【症状】葉に黒い斑点が生じ、落葉するします。伝染力が強く、枯れる場合もあります。
【対処法】斑点のできた葉は治らないので、葉柄ごと処分し散薬します。
【薬剤】サプロール・ダコニール・オーソサイド・トップジンM
ウドンコ病
【症状】白い粉状のカビが葉や茎に発生し生長に影響します。
【対処法】発生初期の散薬が効果的。チッ素分を控え丈夫な葉にすることが大切です。
【予防薬】ダコニール・ルビゲン・トップジンM・ミラネシン
根頭ガンシュ病
【症状】主に接木部分にコブができ肥大化します。枯れる場合があります。
【対処法】基本的には治療は困難なので、苗の購入時によく吟味しましょう。
患部をナイフで削り取るか、木酢液の原液を散布で治ることもあります。
【予防薬】なし。
灰色カビ病
【症状】花弁に褐色の斑点が生じ、開花しない場合があります。
【対処法】病気の枝や花は早めに処分します。コクテン病(黒星病)と同様の薬剤を散布します。
【予防薬】サプロール・ダコニール・オーソサイド・トップジンM
ベト病
【症状】若葉に水浸状の斑点が生じ、落葉します。
【予防法】低温多湿の環境を好むので環境を改善します。
【予防薬】リドミルMZ・ダイセンステンレス・オーソサイド
エダガレ病
【症状】茎に黒紫の斑点が生じ、次第に広がり枝が枯れます。
【予防法】剪定や凍霜害、風害などによる枝の表面の傷から感染します。冬季の散薬と病枝の切除。
【予防薬】石灰硫黄合剤(冬季散布)
無農薬・減農薬の方法
冒頭でお伝えしたように、上記の方法以外に、無農薬・減農薬で栽培するための色々な薬剤・手法があります。
ほんの一部をご紹介します。
- 木酢液・竹酢液など
- 漢方系の薬剤(緑豊・碧露など)
- 植物系の薬剤(ニームオイルなど)
- にんにく、とうがらしなどの食材から自分で薬を作成する方法。
私はと言えば、木酢液・竹酢液は手ごろなのでよく使います。
また、碧露も使ってみています。
基本的にはかかってしまった病気には即効性がありませんので、じっくり病気と向き合いながら、予防や治癒に励みたいと思っています。