お手入れの時期
日本は南北に長い国ですので、各地域で気候が異なり、手入れ(植え付けや剪定)の時期がそれぞれ異なります。
寒い地方の方はご案内の時期の後半、暖かい地方の方はご案内の時期の前半の方でご対応ください。
植え付け・植え替え
- 大苗 ・・・12月中旬~2月上旬の間植えつけます。
- 新苗 ・・・4月中旬~5月初旬の間に植えつけます。
- 開花株 ・・・5月下旬~9月中旬の間に植えつけます。
剪定
春の剪定の目的はその年によい花を咲かせるために欠かせない作業です。
夏の剪定は春から夏にかけて伸びた枝を整理し、秋によい花を咲かせるための作業です。
それでは簡単に剪定の方法をご紹介します。
基本は良い芽の上5mmぐらいの位置で、芽の伸びる方向に合わせてナナメに切ります。
良い芽とは、先が丸くて、しっかりしたものです。
また、剪定後の高さを考えながら、その高さのあたりにある、外側を向いた芽を選びます。
また、水平に切ってしまうと切り口に雨水などが溜まったりして病気になりやすいため、斜めに切ることを忘れないようにしましょう。
枯れ枝・弱い枝・細い枝・ふところ枝(苗の内側に込み入ってある細い枝)を切り取ります。
春の剪定
2月上旬~2月中旬の間に行います。
樹高が剪定前の2分の1~3分の1ぐらいの高さになるように剪定します。

剪定前のグラハムトーマス
春からしっかり茂り、2.5m位にはなったでしょうか。中にオベリスクがありますが、まったく見えなくなっています。

剪定後のグラハムトーマス
剪定が終わりすっきりほとんど何もない状態です。
はじめての剪定の時はこんなに切ってしまっていいものかと心配しましたが、このぐらい思い切って切っても大丈夫です。
秋の剪定
8月末~9月中旬の間に行います。
できるだけ本葉を残し、剪定前の4分の3ぐらいの高さになるように剪定します。
温暖な地方では、秋の剪定が早すぎると秋の花が貧弱になることがあります。
あまり早く剪定しないほうが良いでしょう。
込み入ったところを整理したり、枯れた枝を取るなどの作業のみを行います。
花がら摘み
花が完全に開いたら、花がらを摘みます。
咲き終わった花をそのままにしておくと、結実して養分が取られてしまうので、次の花の開花が遅れたり、貧弱な花になってしまったりします。
葉には、3枚葉と本葉(5枚葉または7枚葉)があります。
本葉の上の良い芽の上から、ナナメに切ります。
房咲きの花は、隣の蕾との付け根から切り取ります。
花がら摘みは開花中は、適宜行います。
肥料の施し方
肥料を施すタイミングは3パターンです。
- 元肥(もとごえ)・・・バラの休眠期である冬季、および植え付けのときに与えます。
- 追肥(ついひ)・・・バラが枝葉を伸ばす3月~10月に月に1回程度施す。
- お礼肥(おれいごえ)・・・花が咲いた後に施す。
ちなみに、プランター栽培の場合は、植え付けの際には元肥を与えません。
また、肥料の主な成分は以下の通りです。
- チッ素・・・葉や茎を育てる成分。与えすぎると、茎がヒョロっとして病害虫にかかりやすくなります。
- リン酸・・・開花を促進する成分。
- カリ・・・根や茎を丈夫にする成分。
薬剤散布のポイント
薬剤散布のタイミングは2パターンです。
休眠期に与える石灰硫黄合剤。
暖地では、12月~2月初旬ぐらいまでの間に月に1回。合計2回ほど与えます。
新芽が10cmぐらい伸び始めたころから与える予防薬剤。
コクテン病・ウドンコ病・害虫防除用の混合薬剤の散布です。
10日~2週間に一度与えます。
ハダニが発生したら、殺ダニ剤も加えましょう。
開花中は控えるか、間隔をあけて散布するようにします。
薬害(散薬によってバラが傷むこと)が出やすくなりますので、日中は避け、朝か夕方に散薬します。
散薬はバラの葉の裏にたっぷりかかるようにします。噴霧器が便利です。