「よし!バラを育ててみよう!」と思った時に、まずは好きな形・好きな色・好きな香りのバラを選ぶことが一番の楽しみだと思います。
次に「さて、どこで育てよう?」と考えますよね。
庭であれば植える場所、ベランダであれば鉢を置く場所、それぞれのケースで置く場所のポイントや注意点がありますのでご紹介します。
庭にバラを植える際のポイント
①日当たりの良い場所に植える(特に午前中に日が当たる場所)
バラは午前中の太陽の光による光合成で養分を作り出します。
このため、夕方の西日ではなく朝日が当たる場所を選んでバラを植えましょう。
②水はけと風通しの良い場所を選ぶ
水はけについてはある程度土の作り方で改善は可能ですが、風通しの良い場所は決まってきます。
壁に沿って植える場合など風通しが悪くなりますので、どうしても壁沿いに植えたい場合は1本1本の苗を近づきすぎないように植えるなど風通しに気を配りましょう。
また、できるだけ壁から離して植えましょう。
風通しが悪い場合、病気が発生しやすい状況になりますので、植え込み時点で考慮しましょう。
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③バラが成長する広さを確保する
植える品種によっては想像以上に大きくなる品種もあります。
苗の状態ではかなりコンパクトなのでついあれこれ近づけて植えてしまうかもしれませんが、成長した時の大きさを想定し、ある程度間隔をあけて植えるようにしましょう。
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④植え付けの際にはたっぷりと腐葉土やたい肥などの有機肥料を与える
「庭の土・プランターの土」でも簡単に触れていますが、土づくりは重要です。
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これから植える場所が山砂や粘土質の土だった場合、苗が入るだけの穴を掘って植えただけでは、苗についた土しか養分として吸収することができません。
ある程度まとまった量の良質な土と入れ替えることで水はけを良くし栄養分を吸収することができます。
ベランダでバラを育てる際の注意点
①マルチングなどでしっかり乾燥対策をする
ベランダの場合は乾燥対策が重要です。「庭の土・プランターの土」でもマルチングの重要性について触れています。
マルチングには乾燥対策の他に冬の保温効果もあります。また、水やりの際に土の跳ね返りを防ぎ、結果的に病気を防ぐこともできます。
②すのこやレンガなどを使ってコンクリートの上に直接鉢を置かないようにする
ベランダのコンクリートは大変高温になります。直接コンクリートの上に鉢を置いてしまうと照り返しや高温のため苗が弱ってしまいます。
すのこやレンガ、ウッドタイル(プラスチック製もあり)などを使って植木鉢を直接ベランダに置かないようにしましょう。
木製のすのこを敷く場合、木がかびたり、腐ったりする場合があります。置く前にオイルステインなどを塗布しておくと腐食を防ぐことができます。
レンガを使ってコンクリートから離す方法もナチュラルな仕上がりになりおすすめですが1つ1つの重量があるため、あまり大量に置くことはおすすめできません。
③近隣に迷惑がかからないような配置にする。
「ベランダガーデニングの注意点」でも述べましたが、ベランダはいざという時の避難路であったり、排水溝があったりと機能的に必要な不可欠な場所です。
落ち葉で排水溝を詰まらせないようにこまめに掃除をするなど、近隣の迷惑にならないよう気を配りましょう。