シクラメンと言えば、昔は大きめの植木鉢で室内での観賞用に育てていましたね。
赤・ピンク・白など特徴的な植木鉢(鉢と鉢皿が合体した底面給水鉢)に入ったシクラメンが主流でした。
20年ほど前からシクラメンを品種改良し耐寒性を強くしたガーデンシクラメンが出回るようになり、庭(室外)で育てることができるようになりました。
ガーデンシクラメンの特徴
品種改良して耐寒性を高めていますので、極端に寒い地域でなければ屋外で楽しむことができます。
冬の花壇は鮮やかな色の花が少なく寂しくなりがちですので、ガーデンシクラメンは重宝します。
また、クリスマスやお正月といった華やかなシーズン用の寄せ植えでも大活躍します。
葉牡丹とともに冬の寄せ植えの定番です。

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ガーデンシクラメンの基本情報
形態:球根植物(宿根)
原産地:地中海沿岸、北アフリカ~中近東
耐寒性:強い
草丈/樹高:10㎝~20㎝
鑑賞期:10月中旬~3月
耐寒性が強いとはいえマイナス5℃以上(土が凍る温度)になり、球根が凍ると枯れる場合があります。
鉢植えであれば寒い時には室内や軒下に移動してあげましょう。
ガーデンシクラメンの植え付け・育て方
ガーデンシクラメンの植え付け時期
ガーデンシクラメンは9月ぐらいから店頭に並び始めますが、まだ暑さの残る時期に植え付けると暑さで株が傷むことがあります。
また、本格的に寒くなってきてからでは根を十分に張れないことがあるので、遅くとも11月中旬ぐらいまでには植え付けるようにしましょう。
ガーデンシクラメンの育て方
水やり
ガーデンシクラメンは乾燥にもある程度強いので、土の表面が乾いてから水をたっぷりあげてください。
他の植物と寄せ植えしている場合も、ガーデニングの基本は「土の表面が乾いてからたっぷり水をあげること」ですので、特にシクラメンに気を使うことはないと思います。
また、基本的には午前中、おそくとも昼前までには水をあげるようにしましょう。
夕方以降に水をあげて夜間に冷え込むと寒さで根を痛めてしまいます。
花がら摘み
どの植物にも共通して言えることですが、終わった花はなるべく早めに摘みましょう。
見栄えも悪い上に、終わった花茎に余計な養分を奪われてしまいますので残しておいてよいことは何もありません。(種を採取する場合は別です)
尚、黄色く枯れた葉も残しておいてよいことは何もありませんのですぐにとってしまいましょう。
ガーデンシクラメンがしおれる原因と対策
地植えしているガーデンシクラメンがしおれる原因は以下の通りです。
- 購入後の植え替えなど急激な環境の変化にガーデンシクラメンが対応できなかった
- 気温が高すぎる
- 気温を低すぎる
- 乾燥してしまった(水不足)
- 過湿状態になってしまった(水のやりすぎ)
地植えの場合、気温の変化にはどうあっても対応できません。
鉢で寄せ植えしている場合は気温の急激な変化が予想される場合は軒下に移動する、屋内に入れるなどの対策をしましょう。
ガーデンシクラメンは開花期は特に水を欲しがりますがあげすぎはよくありません。
水を上げる際は土の表面を触ってみて「乾いていたらあげる」の原則を守りましょう。
ガーデンシクラメンは夏越しできるのか
私は毎年ガーデンシクラメンを花壇に地植えしますが、夏越しできたことはありません(笑)
もともとずぼらガーデナーなのであまり手をかけてあげられないことが原因です。
本来は球根植物なので正しい知識と手間で夏を越し、何年も楽しむことができる花です。
ベストな夏越しのコツ
地植えの場合、夏の高温加湿で球根が腐ってしまう確率が高いです。(うまく行けばラッキー♪)
6月頃に一度球根を堀りあげて涼しい場所で休眠させ、9~10月頃に植えもどす人手間をかけてあげれば夏越し可能です。
花壇に地植えで冬越しさせられるとしたら、風通しが良く、屋根や葉が混んだ木の下などの強い日差しが避けられる場所で、葉がついたままの夏越しならうまく越してくれる可能性もあります。
休眠状態で雨と日差しにさらされればおそらく球根が腐ってしまうでしょう。私は鉢で育てているので毎年夏越しさせています。
葉が茂ったままの株は水は普通にやって、木の下でほとんど雨がかからない半日陰。
葉が全て枯れて休眠した株は風通しのよい雨のあたらない屋根の下に置いて秋まで水をやらずにおきます。Yahoo知恵袋より
以前は他の植物と比べてガーデンシクラメンは高価でしたが、今はある程度安く買えるようになってきました。
地植えで植える場合、夏場の移動なども困難ですので1年草のつもりで気軽に楽しみ、翌年秋に葉が出てきたらラッキー(^^)vぐらいの気持ちで植えてみましょう。