多年草・宿根草とは
植物は、大きく『一・二年草』と『多年草(宿根草)』に分類されます。
『一・二年草』の定義は、種を蒔いたあと、花を咲かせ、枯れてしまうという周期が一年、または二年の植物です。
それに対し、『多年草』は、数年間生き続ける植物を指します。
このうち、冬になると地上部がかれてしまう植物を『宿根草』と呼びます。
このような分類を踏まえると、『一・二年草』と『多年草(宿根草)』のどちらが手間がないかお分かりですよね。
当然『多年草(宿根草)』です。
『一・二年草』は花が終わって枯れたら最後、また来年植えなおすことになります。
種を落としますので、庭の場合、放っておいても増える場合があります。
いくら手間を省くからといって、全てを『多年草(宿根草)』にするのではなく、お好みの割合で両者を植えておくと、翌年『一・二年草』だけを入れ替えてあげれば良いわけです。
多めに『多年草(宿根草)』を取り入れると、植え替えが楽になります!
おすすめの『多年草(宿根草)』
ダイアンサス
花後、切り戻しをすると、二番花・三番花と秋まで楽しめます。
色も豊富ですので、お好きな色をどうぞ♪
エキナケア(キク科)
大輪で、花びらが垂れ下がるように咲く個性的な花です。種も落とします。
●クリスマスローズ
半日陰を好み、花のない冬の時期に可憐な花をさかせてくれます。種類も豊富でファンの多い花です。
ちなみに、花後放っておいても種から増えるおすすめの『一・二年草』はこちら。
右側のコンテンツ70%
●クリサンセマム(ノースポール)
●ポーチュラカ
●ビオラ
特にポーチュラカはすごいです。どんどん増えて困るほどでした。
ただし、プランターの場合や、種を落としても成長できない場所の場合はこの限りではありません。
あくまでも、私の経験上ですので・・・。
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球根植物も「宿根草」
球根植物なども『宿根草』に分類されます。
地上部はなくなっても、球根に養分を蓄えて翌年も花を咲かせてくれます。
ガーデニングによく使われる球根では、チューリップ、水仙、ゆりなどがありますよね。
ここで注意ですが、チューリップは元々外来種ですから、日本の風土にぴったりマッチという訳ではありません。
このため、チューリップの球根をそのまま放っておいても、翌年咲かせることは難しいです。
(強健な品種を選択すれば可能です。)
対して、「ゆり」や「水仙」のうち、日本古来からある品種であれば、放っておいても3~4年はみごとに咲いてくれます。
ゆりも水仙も数多くの種類がありますので、全ての品種が強健という訳でもありません。
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まとめ
- 『多年草(宿根草)』を多めに植えて、お好みの『一・二年草』を毎年変える。
- 種を落とし、増えていく『一・二年草』を植える。
- 球根は、日本在来種を選んで植えると、翌年も楽しめる