ハナミズキピンク花

樹木

ハナミズキの花の色・育て方・花言葉など

今年もいたるところでハナミズキ(花水木)を見かけました。

桜が終わった頃に蕾(つぼみ)をつけ、街路樹や庭のシンボルツリーとして花を楽しませてくれるハナミズキ。

大好きな樹木の1つです。今回はそんな清楚な花、ハナミズキのご紹介です。

ハナミズキの特徴

ハナミズキといえばやっぱり一青窈の「ハナミズキ」ですね。

日本全国、おそらく知らない人はいないのでは?というほどの名曲です。

この歌をきっかけにハナミズキのことを知った人も多いかもしれませんね。

ハナミズキは大正時代に当時の東京市長がアメリカ、ワシントン市の親日家たちに桜の苗木を送ったお礼として日本に送られました。

また、ハナミズキは和名では「アメリカヤマボウシ」と呼ばれます。

この名前はアメリカから送られてきたこと、ヤマボウシに似ていることが由来とされています。

現在では街路樹・個人の家庭のシンボルツリー、公園樹木などに利用されています。

落葉樹なので秋に紅葉し冬は葉が落ちますが樹形が整っているため、葉が落ちても美しい樹形を楽しむことができます。

 

ハナミズキの基本情報

ハナミズキ白

花言葉

「返礼」「私の思いを受けてください」「永続性」「耐久性」

「返礼」は特徴でも触れましたように、アメリカから桜の苗木のお礼に贈られたことに由来しています。

英語圏ではハナミズキは「キリストを象徴する花」として有名だそうです。

キリストが磔(はりつけ)の刑に処される際に使用した十字架の木材がハナミズキだったという説があり、

キリストが磔(はりつけ)の刑に耐えたことから、ハナミズキの花言葉が「永続性」「耐久性」となったとされています。

ハナミズキの基本情報

科名:ミズキ科

属名:ママボウシ属

花期:4月中旬~5月中旬

用途:街路樹・シンボルツリー、公園木

樹高:4~10m

ハナミズキの花の色

花の色として白・ピンク・赤をご紹介していますが、実は花だと思っている部分は花ではありません。

花びらのような部分は総苞弁(そうほうべん)と呼ばれるもので、他の植物でいえば「がく」にあたる部分だそうです。

では、花は?

苞(ほう)の中心にある花芯のような部分が本当の花です。

ハナミズキ白花

こちらの写真では花はまだ蕾の状態です。

この小さな蕾の1つ1つが順次開花していくのです。

おもしろいですね!

ハナミズキの花の色

先ほどご紹介したように、花に見える部分は実は花ではなく葉です。

ですが、鑑賞する際はどうしても遠目から苞(ほう)を花びらとして認識しますので苞(ほう)の色を花の色としてご紹介します。

ハナミズキ白花白色

ハナミズキピンク花薄紅色(ピンク色)

ハナミズキ赤紅色(赤色)

個人的には白が好きですが、一青窈さんの「ハナミズキ」では「薄紅色の~♪」と歌われていてピンク色がモチーフになっているようですね。

ハナミズキの育て方ポイント

植える場所・植え方

日当たりが良くやや乾燥気味の場所で、西日があまり当たらないところが適しています。

とはいえ、街路樹として植えられていることを考えると西日についてはあまり神経質にならなくてもよいと思います。

ただ、耐寒性・耐暑性にやや弱いので西日だけがガンガン当たる場所は適していないと言えます。

水やり

地植えの場合はほとんど水やりの必要はありません。

肥料と剪定

肥料は花後、お礼肥え(おれいごえ)を施します。

自然に樹形が整うので特に枝が混みあっている部分ある場合や、枯れてしまった枝がある場合を除いて剪定の必要はありません。

病気・害虫

我が家のシンボルツリーとして植えていた間、病気ではうどんこ病、害虫ではイラガが発生しました。

イラガについては刺されるとかなり痛いので卵を見つけたらすぐにつぶすなどの対応が必要です。

イラガの卵

イラガのまゆ

写真の繭(まゆ)はすでに孵化した後のものです。(繭に穴があいてます)

落葉した時期には枝がむき出しで探しやすいの孵化する前に駆除してしまいましょう!

簡単に樹木から剥がせるので剥がした後、しっかりつぶすなどして処分しましょう。

 

出典:NHK出版 みんなの趣味の園芸

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