すっかりイングリッシュローズの魅力に憑りつかれた管理人がイングリッシュローズの魅力について熱く語ります。
イングリッシュローズとは
イングリッシュローズとはイギリスのバラの育苗家、デヴィッド・オースチン氏によって作出されたバラの品種群(ブランド)です。
オールドローズの優雅な花の形と豊かな香りを引き継ぎつつ、モダンローズの四季咲き性や強健な樹形、多彩な色彩を合わせ持つ究極のバラです。
数々の品種の中にはパット・オースチンやクレア・オースチンなど、オースチン氏の名前が付く品種がいくつかあります。
前出のパット・オースチンはオースチン氏の奥様の名前、クレアは愛娘の名前です。
イングリッシュローズの人気の理由
花の色
派手な色は避けられ、パステルカラーや彩度を抑えた色彩がほとんどです。
主張しすぎず、たくさんの品種のイングリッシュローズや他の草花と組み合わせてもしっくりまとまります。
このため、イングリッシュローズ愛好家はバラだけでなく、他の植物との組み合わせを楽しむ方が多いように思います。
ハイブリッド・ティやフロリバンダの原色のバラは派手な色彩で目を引きますが、全体の調和というよりは1品種を楽しむという楽しみ方になるのではないでしょうか?
メモ
どの色のイングリッシュローズも紫系の草花との相性が抜群です。
クレマチスやデルフィニウム、ジギタリス、ラベンダー、などと合わせてみると素敵です。
また、カラーリーフ系の樹木や、グランドカバー植物との組み合わせもおすすめです。
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花の形
よくバラの花束に使われるバラは「剣弁高芯咲」のものが多いのですが、イングリッシュローズの場合、ふくよかな丸いフォルムやシングル、セミダブルなど個性的な形状がたくさんあります。
カップ咲き
カップ咲とは花弁が内側を向いているタイプです。
深く内側を向いているタイプをディープカップ、浅く内側を向いているタイプをシャローカップ、内側を向いていても花芯が見えるタイプをオープンカップと呼んでいます。
写真のパット・オースチンはディープカップ咲きです。
ロゼット咲き
バラ咲きなどとも呼ばれる代表的なオールド・ローズの咲き方です。
花弁が平らに放射状に延びる形が特徴的です。
横から見るとカップ咲と比べて花の高さはあまりありません。
写真のエブリンは一般的なロゼット咲ですが、花弁の中央が4つに分かれた咲き方をするロゼット咲きをクォーターロゼットと呼びます。
平咲き
写真はイングリッシュローズではありませんが、平咲き(シングル)のナニワイバラです。
平咲の中でも一重咲きのものをシングル、花弁数が多く花芯が見える半八重咲きのものをセミダブルと呼びます。
イングリッシュローズでは「ザ・ナン」が八重咲きです。
ポンポン咲
ポンポン咲きは、小輪の花がたくさんつき、房咲きとなるタイプです。
モウッコウバラなどがこのタイプです。
イングリッシュローズでは「スノーグース」などがポンポン咲きです。
花の香り
そして、大事なポイントの1つがイングリッシュローズの香りです。
オールドローズの豊かな香りを引き継いでいるのでイングリッシュローズも負けず劣らず香り高いです。
せっかくなので、花も香りも楽しめる品種がいいですよね。
香りを言葉で表現するのはなかなか難しいので、実際に色んなイングリッシュローズの香りを嗅ぎ分けてみていただきたいですね~。
バラの季節に各地方にあるバラ園に行くと遠慮なく色んなバラの香りを楽しむことができますのでおすすめです。
そうは言っても、一般的な分類もあるようなのでちょっとだけご紹介します。
- フルーツ系・・・ピーチ、アップル、柑橘系などのフルーツの香り
- ミルラ系・・・ミルラ(没薬)の香り
- オールドローズ系・・・ダマスク香とも呼ばれるオールドローズの香り
- ティ系・・・紅茶のような上品な香り
- ムスク系・・・ムスク(動物性の香料)の香り
- ノワゼット系・・・白ワインが熟成したような香り
香りを楽しむ際にあまり分類などを意識したことはないのですが、確かに香りの系統のようなものはあります。
私はやはり、オールドローズ系の香りが一番好きです。